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BCP対策としてクラウドサーバーを導入するメリット・デメリットを解説

近年、BCP対策は企業の重要な課題のひとつとして挙げられています。非常事態が起こったときにすみやかに業務を継続できる手順を策定することは、不測の事態において被害を最小限にとどめるために、必ず取り組んでおきたい企業課題だと言えます。

ITの面から見ると、クラウドサーバーを利用したBCP対策が非常に注目されており、オンプレミスでサーバーを運用している企業はまだまだ多いですが、クラウドサーバーを導入することで効率的にBCP対策を進めることが可能になるので、検討する価値はとても高いと言えます。

しかし、具体的にどんなメリットがあるのかを想像しにくい担当者の方もいるのではないでしょうか。BCP対策としてクラウドサーバーを導入するメリットとデメリット等をご紹介していきます。

BCP対策とはそもそも何か?

BCP対策とはそもそも何か?

BCP対策は「Business Continuity Plan」の略で、企業がリスクマネジメントをするために策定される事業継続計画のことを一般的に言います。

例えば、自然災害、大火災、テロ攻撃など緊急事態に遭遇した場合やウイルスが蔓延して社員が出社できない状況になったときなど、有事が起こったときに、どのように事業を継続するかを事前に計画しておきます。

主に行うこととしては、

  • 優先して継続・復旧すべき中核事業を特定しておくこと
  • 中核事業がどれくらいの被害を受けるか想定しておくこと
  • 上記を含む損失を分析しておくこと
  • 事業継続のための代替案も用意しておくこと(代替え・撤退・新規事業シフト)
  • 上記を含めた計画を策定しておくこと
  • 従業員への教育、社外への周知を徹底しておくこと

以上の、「どのように事業を継続するか」を事前に計画しておくことを総称して「BCP対策」と呼んでいます。

また、BCP対策は「中小企業庁」や「内閣府」も企業に対してガイドラインを打ち出しています。

BCP対策の中小企業・大企業の状況

内閣府が出している「平成 29年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」によると、BCP策定状況は

  • 大企業:64.0%(策定中17.4%)
  • 中小企業:31.8%(策定中14.7%)

以上の結果となっており、特に中小企業はBCP対策を考えておくべきだと言え、この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響をきっかけに、サーバーのクラウド化から取り組んでみてください。

また、今回ご紹介するサーバー端末だけではなく、ネットワークや端末環境も見直しておきましょう。

サーバーのクラウド化とは

サーバーのクラウド化とは

自社で所有していたサーバーやシステムを外部の企業に委託することを「サーバーのクラウド化」と一般的に呼びます。例えば、今まで社内でシステム担当者が管理していたファイルサーバーを、外部のクラウドストレージサービスに移行することもサーバーのクラウド化のひとつと言えます。

もちろん、基幹システムを運用しているメインサーバーを外部のクラウドサーバーに移行して運用するという使い方も、サーバーのクラウド化の一例となります。

企業におけるサーバーのクラウド化の現状

以下は、「企業におけるクラウドサービスの利用動向」の推移となります。

企業におけるサーバーのクラウド化の現状

出典:総務省「情報通信白書

総務省が公開した令和元年度の「情報通信白書」によれば、業務の一部でもクラウドサービスを利用している企業は全体の58.7%にものぼり、この5年で約1.5倍の増加率となっています。

クラウドの普及が急速に進んだ理由は、サービスを提供する事業者が増え、多様なプランが提供されるようになったことが大きな理由として挙げられます。さらに、それに伴ってサービス提供コストが下がったことも普及を推し進めた要因と言えます。

情報通信白書によると、「業務の一部にクラウドサービスを利用している」と答えた企業のうち、サーバー利用を目的としている企業は全体の約51%にものぼりますが、サーバーをクラウド化するメリットが分からないため、オンプレミスから移行できていないという企業もまだまだ多いことが実情です。

サーバーをクラウド化するメリット

サーバーをクラウド化することでBCP対策にとなり、物理サーバーを自社に置く必要がなくなるため、大きな災害があってもデータを守ることができるようになります。

BCP対策以外で、サーバーをクラウド化するメリットを以下でご紹介します。

運用コストの削減になる

社内にサーバーを持つと、サーバー管理者が必要になるため運用コストが非常にかかります

しかし、サーバーをクラウド化することによって自社にサーバー管理者を抱える必要がなくなり、人件費などの運用コストを削減でき可能性があります。

拡張性が高い

クラウドサーバーは拡張性の高さが特徴で、必要なスペックを自由に増設することができる点が大きなメリットと言えます。

オンプレミスの場合は最初に選択したスペックをグレードアップすることは変更以外できませんが、クラウドサーバーの場合、スペックの不足が判明した時点でCPUやメモリを後付けすることが可能になります。

いつでも必要十分なスペックを用意できるため無駄がない運用が可能になります。

BCP対策にクラウドサーバーを導入するメリット

BCP対策にクラウドサーバーを導入するメリット

災害が起きたときでもデータを守ることが可能

社内にサーバーを置かない運用をすることで、災害が起きた際でもデータを守ることが可能になります。当然ですが、クラウドサーバーのデータセンターやリージョンは災害対策に配慮された設計になおり、免震や耐震などの地震対策はもちろん、火災や水害にも一定の基準を儲けて対策を施していることがほとんどです。

そのため、自社でサーバーを保管するよりも安全を確保できるという点は、クラウドサーバーを導入する大きなメリットだと言えます。

また、自社と離れた地域のデータセンターを選ぶことでリスク分散になり、さらに安全性が上がります。災害が起こったとしても、サーバーを置いているデータセンターが遠い地域にあれば、データセンターの被害が軽く済む場合も多いですし、災害にもデータセンターは強い作りとなっています。

自宅でも、どこにいても業務が可能

社内にシステムを構築している場合、自社のサーバーがダウンしてしまうと業務を続けることができなくなってしまい、業務が滞ります。

たとえVPNを構築して外から社内のサーバーにアクセスできる環境を整えていたとしても、災害が発生して自社のサーバーがダウンしてしまえば、その時点で一切の業務がストップしてしまうということにもなりかねません。

クラウドサーバーであれば大元のサーバーがあるのはデータセンターのため、災害が起きてシステムが使えなくなってしまうということは起こりません

会社を離れて自宅から自社のサーバーにアクセスすることも可能なので、非常時でも業務が滞る時間を最小限に抑えることができることがメリットです。

自社で設備を用意する必要がない

クラウドサーバーの場合、一から環境を構築する必要がなく、リモートワークに特化したさまざまなサービスを利用することも可能でコストが最小限に抑えられることがメリットです。サーバーは安全性の高い堅牢なデータセンターに保管されているので、災害対策も万全だと言えます。

一方、自社で1からBCP対策をしようとすると、莫大な費用がかかってしまいます。また、災害対策ひとつとっても、地震や火災、水害など、さまざまなリスクをカバーできるだけの設備を導入しようとすると、途方もないコストが必要になります。

近年広がりつつあるリモートワークの整備もBCP対策の一種といえ、すべての環境を自社で用意しようと考えると社内VPNを構築するコストかかり、技術的に高い知識が求められるので、そのための人件費も必要となります。

このようなことをクラウドサーバーの場合、最小限のコストで解決することが可能になります。

BCP対策にクラウドサーバーを導入するデメリット

BCP対策にクラウドサーバーを導入するデメリット

ネットワークが途切れるとサーバーにアクセスできない

クラウドサーバーの利用はオンラインが前提のため、ネットワーク環境が切断されると自社のデータにアクセスできなくなってしまうというデメリットがあります。サーバーやサーバー内のデータそのものが無事でも、すぐにデータを参照することができないため、業務が滞る可能性は残ってしまいます。

また、可能性は低いですが、データセンターが大規模な被害に遭ってしまい、データを喪失するという事態が起こらないとも限らないと言えます。

遠隔バックアップなどのサービスを使って、複数のデータセンターにデータを保管するなどの対策を取ることも考えておくことでリスク対策を行うことが可能です。委託先(サービス提供元)によってはデータのバックアップサービスを提供するなど、より安全にクラウドでデータを保存できる工夫がされている場合も多いです。

セキュリティに対する不安

クラウドサーバーは他社のデータセンターに自社のデータを預けることになるため、委託先(サービス提供元)がしっかりしたセキュリティ対策を行っていないとリスクになる可能性も考えられます。

不正アクセスによる情報漏えいや改ざんなどが行われない、セキュリティがしっかりした委託先(サービス提供元)を選択することが重要になります。

また、現場がクラウドサーバーを導入したいと感じていても、会社のコンプライアンスによって難しい場合もあり、せっかく導入を検討していても、社内の意識を変えることができずに検討が途中で頓挫してしまうというおそれもあります。

最後に

サーバー利用を目的としてクラウド化を進める企業は年々増加している傾向にあります。さらに、BCP対策は企業の重要な課題のひとつであり、昨今クラウドを利用したBCP対策が注目されています。

ネットワークが途切れるとサーバーにアクセスできないといったデメリットや、セキュリティがしっかりしたデータセンターを選択する必要があるものの、BCP対策を行う上でクラウドサーバーを導入するメリットは非常に多いです。

BCP対策の策定に悩んでいる企業は、クラウドサーバーの導入を検討してみることから始めてはいかがでしょうか。

相談しながら進めることができるクラウドサーバーとして、

以上を検討してみてください。クラウドサーバーは拡張性が高いので、無駄がない運用が可能になる点もメリットとなります。