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レンタルサーバーを契約する時は、ドメインも一緒に決めて契約することも増えてきました。

ドメインは簡単にお伝えするとインターネット上の住所になり、Webサイト(ホームページ)を作ることに欠かせないものとなります。

このページではドメインとレンタルサーバー、Webサイトの関係性から、レンタルサーバーでよく利用するドメインの用語集、トップレベルドメインの種類、独自ドメインの選び方ポイントを説明していきます。

ドメインとレンタルサーバー、Webサイトの関係

ドメインとレンタルサーバー、Webサイトの関係

良く例えに使われますが、ドメインとレンタルサーバー、Webサイトの関係を以下のように例えます。

  • レンタルサーバーを「土地」
  • ドメインを「住所」
  • Webサイトを「家」

レンタルサーバーを契約し、Webサイトを作成するまでの仕組みを説明していきます。

土地:レンタルサーバー

土地:レンタルサーバー

まず、Webサイトという「家」を作成するためには、「土地」を借りなければならず、それがレンタルサーバー等となります。

高い土地もあれば、安い土地もある実際の家と同じように、レンタルサーバーでも月額費用などが安いサーバーもあれば、グレードの高いサーバーもあります。

Webサイトを作成する場合は、まず家(Webサイト)を建てるための土地(レンタルサーバー)を契約することが一般的です。

また、せっかくレンタルサーバーを借りても、家も住所も設定しなければ、管理していない放置された土地と同じで固定資産税のようにレンタルサーバーの月額費用だけが掛かってしまします。

レンタルサーバーの補足

レンタルサーバーは、サーバー設備の一部もしくは全てを個人や企業に貸し出すサービスのことです。

自身でWebサイトなどを公開する時、本来ならばサーバー機を購入して運用することや、サーバーをインターネットにつなげるための回線を自身で契約したりする必要がありますが、レンタルサーバーであれば、サーバー機や回線などの準備や運用を、サービス提供会社に任せることができるため、重宝されています。

住所:ドメイン

住所:ドメイン

本当の住宅であれば、住所(住民票の届など)は最後ですが、Webサイトを作成する場合はまずはインターネット上の住所である「ドメイン」が必要です。

ドメインは安いもので年間約99円~あり、年単位の契約を行うことが一般的です。

また、ドメインとセットになっているレンタルサーバーのキャンペーンも増えており、中にはレンタルサーバーを契約している間は永年無料で利用できるドメインもあります。

ドメインに関しての補足

ドメインを販売している業者(お名前.comなど)でドメインを購入し、別会社が運営しているレンタルサーバーを契約する場合、レンタルサーバー(土地)とドメイン(住所)の紐づけが必要となります。

(「これは私の土地で、この土地で利用する住所はこれです」とレンタルサーバー、ドメインに伝える必要があります。)

そのため、「ネームサーバー(DNSサーバー)」を両方ともに設定する必要があることを覚えておきましょう。レンタルサーバー会社や、ドメイン販売業者名で「ネームサーバー設定」などで調べたら、丁寧に記載されています。

家:Webサイト

家:Webサイト

土地であるサーバーと、住所であるドメインが設定することが出来れば、あとはWebサイトである家を建てるだけです。

ご存知のように、建設専門の業者がいなくても家を簡単に立てることができる「WordPress」などが人気ですね。

補足と注意点

WordPressはCMS(コンテンツ管理システム)の1つです。レンタルサーバーにおいてWordPressを利用するためには「データベース(MySQL)」が必要になります。

WordPressを利用するための土台だと覚えておいてください。レンタルサーバーを契約する場合に、「データベース(MySQL)」が利用可能か、またデータベースの個数はどれぐらいか確認しておきましょう。

基本的に1サイトをWordPressで作成するためには、1つのデータベース(MySQL)が必要です。

そのため、「データベースなし」と記載があるレンタルサーバーのプランを契約した場合はWordPressが使えなくなるので注意しましょう。

レンタルサーバーでよく使うドメインの用語解説

レンタルサーバーでよく使うドメインの用語解説

次に、レンタルサーバーでよく利用するドメインに関する用語を解説していきます。知っておいて損はないので確認しましょう。

ドメイン名とは

「ドメイン名」とはどの部分を指しているのか、まずはしっかりと確認しておきましょう。

ドメイン名 ホスト名 トップレベルドメイン

当サイトを例に挙げると、URLは「https://server-lab.jp/」となり、

  • ホスト名:www
  • ドメイン名:server-lab
  • トップレベルドメイン:.jp

以上となります。

ドメイン名のルールについて

取得するトップレベルドメイン(.net、.comなど)にもよってルールが多少異なるため注意してほしいですが、一般的に利用できるドメイン名には以下のようなルールがあります。

  • ドメイン名は3文字~63文字の間で登録が可能
  • a~z、0~9(数字)、-(ハイフン)が利用できる
  • -(ハイフン)は、最初の文字と最後の文字には使えない

詳しくは外部サイトの「ドメイン名に使用できる文字・できない文字」を確認してみてください。

独自ドメインとは

独自ドメインとは、「ドメイン名」と「トップレベルドメイン(TLD)」の組み合わせによって、世界で1つしかないオリジナルドメインのことを言います。

そのため、あなたが取得した独自ドメインは世界に一つしかありません。

例えば、当サイトの場合「server-lab.jp」を取得しているため、他人が利用や取得することはできません。しかし「server-lab.com」は取得していないので、誰でも取得、利用することが可能です。

  • 「好きなドメイン名」+「トップレベルドメイン(TLD)」=独自ドメイン

と覚えておきましょう。

補足:独自ドメインはメールアドレスにも利用される

「server-lab.jp」の独自ドメインを取得しており、メールアドレスの設定をする場合は以下のようになります。

  • aaaa@server-lab.jp
  • bbbb@server-lab.jp
  • cccc@server-lab.jp

(※aaaa、bbbb、ccccの部分は同じでなければ任意で設定します。)

そのため、独自ドメインを取得し、メールアドレスを利用したいと考える場合はドメイン選びも大切となります。

マルチドメインとは

レンタルサーバーにおけるマルチドメインとは、1つのレンタルサーバーの契約に対して利用できる独自ドメインのことを言います。

例えば、

  • マルチドメイン10個:そのサーバーで10個の独自ドメインが使える
  • マルチドメイン20個:そのサーバーで20個の独自ドメインが使える
  • マルチドメイン無制限:そのサーバー使える独自ドメインには制限がない

と言うことになります。

独自ドメインでWebサイトを作成したいと考える場合、そのサーバーでいくつぐらいのWebサイトを作成したいか考えてマルチドメインを選択すると良いでしょう。

サブドメインとは

サブドメインとは

サブドメインとは、独自ドメインを上画像のように分割して利用できるドメインのことを言います。

一般的に上記の文字列部分「例)aaaa」をサブドメインと呼びます。

  • https://aaaa.server-lab.jp/
  • https://bbbb.server-lab.jp/
  • ・・・・・

などのように、自身が取得した独自ドメインであれば任意のサブドメイン名をつけて分割できます

レンタルサーバーにはサブドメイン数が決まっている場合がある

レンタルサーバーによりますが、独自ドメインに対してサブドメインの設定数が決まっている場合があります

例えば、

  • サブドメイン10個:1つの独自ドメインに対して10個のサブドメインが設定できる
  • サブドメイン20個:1つの独自ドメインに対して20個のサブドメインが設定できる
  • サブドメイン無制限:1つの独自ドメインに対して無制限でサブドメインが設定できる

などです。

独自ドメインを取得し、サブドメインを利用しようと考えている場合は注意して確認しておきましょう。

補足:サブドメインのSEO効果

Googleの検索エンジンアルゴリズム(表示方法)において、ランキング(SEO)はページ単位で決定されると言われていますが、ドメインを全くGoogle検索が確認していないかと言うとそうでもありません。

  • ドメインの信頼性、信用性
  • 新しいコンテンツを評価する手がかり

などにGoogle検索の評価としてドメインを利用しています。

しかし、サブドメインで区切られたWebサイトはGoogleに別サイトと認識される場合もあり、運営するWebサイトによって変化します。

そのため、独自ドメインに信頼性があるWebサイトを運営している場合、関連する内容はサブドメインでの作成が適していと言えますが、関連性がない場合は別サイトとして認識されるため、新規の独自ドメインでWebサイトを作成した方が良いと言えます。

トップレベルドメイン(TLD)の種類

ドメイン名 ホスト名 トップレベルドメイン

先ほどさらっとご説明した、トップレベルドメイン(TLD)の種類について解説していきます。

トップレベルドメイン(TLD)の中にも分類があり、

  • 分野別トップレベルドメイン(gTLD)
  • 国別トップレベルドメイン(ccTLD)

以上の2種類に分類され、詳しく説明していきます。

分野別トップレベルドメイン(gTLD)

分野別トップレベルドメイン(gTLD)で代表的なドメインは「.com」が有名です。

特徴としては、利用者の居住している国に関係なく、誰でも取得することが出来るドメインとなります。

以下で一部の分野別トップレベルドメイン(gTLD)をご紹介します。

gTLD主な目的
.com商業組織用
.netネットワーク用
.bizビジネス用
.info制限なし(情報の提供者を表す)
.name個人名用
.pro弁護士、医師、会計士、エンジニア等用
.org非営利組織用
.xxx主にアダルト用
.travel旅行関連業界用
.tokyo東京を表したドメイン

(一部の例)

一般財団法人日本ネットワークインフォメーションセンターの統計によると、2019年に世界で取得された分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、2,150,200,550ドメインにも及びます。

一番多く取得された分野別トップレベルドメイン(gTLD)は「.com」となります。

国別トップレベルドメイン(ccTLD)

国別トップレベルドメイン(ccTLD)は、ISO3166-1に基づいて各国・地域に割り当てられるドメインで、

  • 日本であれば:「.jp」
  • アメリカであれば:「.us」

などになり、「.jp」は日本国内に住所を持つ組織・個人・団体が取得可能とされています。

(「.jp」はドメイン販売業者から「.com」のように簡単に申し込むことは可能です。同じく、一般財団法人日本ネットワークインフォメーションセンターの統計によると2019年度に取得された「.jp」ドメイン数は20,413,705ドメインにも及びます。)

属性型JPドメイン

属性型JPドメインとは、「.jp」で終わるドメインの中で、機関や組織を表したドメインを一般的に「属性型JPドメイン」と呼び、以下のような種類があります。

属性型JPドメイン主な目的
.co.jp株式会社、有限会社、合同会社、合名会社、合資会社
.or.jp社団法人、財団法人、医療法人、社会福祉法人、宗教法人、特定非営利活動法人
.ne.jpネットワークサービス提供者
.gr.jp2名以上の個人による任意団体、2つ以上の法人による任意団体(グループ)
.ac.jp学校法人・大学・短期大学・職業訓練校・職業訓練法人など
.ed.jp保育所・幼稚園・小学校・中学校・高等学校など
.go.jp独立行政法人、特殊法人、政府機関(組織機構図に含まれる機関)
.lg.jp地方公共団体
go.jp政府機関
ad.jpJPNIC 会員

以上のような属性型JPドメインがあり、ドメイン取得の際に証明物がいるケースが多いと言えます。

例えば、企業などで多く取得されている「.co.jp」の取得には、企業の履歴事項全部証明書などが必要な場合があります。

独自ドメインの選び方ポイント

独自ドメインの選び方ポイント

独自ドメインの選び方のポイントを少しだけご紹介します。

トップレベルドメイン(TLD)は関係性が高いこと

トップレベルドメインを選択するのは非常に悩むと思います。そもそも独自ドメイン取得の場合に空きが1つしかなければ選択する必要はありませんが、基本的には悩みますよね。

出来るかり、Webサイトの利用目的に合わせて選択することをお勧めします。

例えば、

  • 会社のWebサイト → co.jp又は.jp
  • サービスのWebサイト → .com

などのように関係性が高いトップレベルドメインを選択しましょう。

理由としては、Googleは「属性型JPドメインである「.jp」を利用し、英語でアメリカのWebサイトを構築した場合、日本のサイトと間違うかもしれない」と回答しており、現在で混合される可能性は薄いものの、カッコイイからなどの理由で「.us」や、テレビ関連だから「.tv(オセアニアの国ツバルのトップレベルドメイン)」などは選択するべきではありません

また、分野別トップレベルドメイン(gTLD)は何を選んでも不正解ではありません。

私たちはWebサイトを多く運営していますが、迷った場合なるべくサイト目的に合う「.com」又は「.jp」を選ぶようにしています

サイト名とドメイン名はなるべく一致させよう

ごく稀にサイト名とドメイン名が違うWebサイトを見かけます。

ユーザーに混乱を招くことや、メールアドレスを教える際にサイト名と一致しないのもおかしいと思われることがあるため、サイト名に合ったドメイン名を検討することを推奨します。

ただ、サイト名を変更する場合などは、ドメインをわざわざ変更する必要はないでしょう。

ブランドを意識した選び方

独自ドメインを取得した場合、Webサイトやメールアドレスに利用する方が大半を占めると思います。

そのため、

  • 世の中に存在しない造語でのドメイン名
  • インターネット上に検索しても出てこないドメイン名

などがブランドを意識した独自ドメインの選び方となります。

Webサイトなどで、リピーターを多く獲得したいWebサイトなどはブランドを考えてドメインを選択することが最適だと言えます。

もちろん、会社名を決める時にも、

  • ドメインが取得することが可能かどうか
  • 他に同じ会社名がないだろうか

などは考えて独自ドメインを選択することを心がけましょう。

分野別トップレベルドメインを変えて確認した方が良い

例えば、「server-lab.jp」の独自ドメインを取得したいと考えており、「.com」や「.net」がすでに他人に取得されていた場合は、その独自ドメインでどのようなWebサイトが作成されているか、確認した方が良いです。

例えば、詐欺まがいのWebサイトが作成されている場合や、アダルトサイトが作成されている場合、あなたのWebサイトにも影響を及ぼすかもしれません。

(ドメイン名の見分けがつきにくい、サイト名が同じになってしまうなど。)

そのため、分野別トップレベルドメインで先に独自ドメインを取得されている場合は確認しておきましょう。

最後に

ドメインについて様々紹介しました。

レンタルサーバーを契約する前に、是非一度確認しておきましょう。また、レンタルサーバーは是非当サイトで、利用者のレビューを見ながら良いレンタルサーバーを選択してください。

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