個人や会社のホームページの作り方ガイド:4つの方法を比較解説
- 2024年04月04日

ホームページ作成の基本知識
個人事業主(フリーランサー等)や会社のホームページは、現代のビジネスにおいて欠かせない存在となっています。しかし、「どのような方法で作成すればよいのか」について悩まれている方も多いのではないでしょうか。
ホームページの作り方にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。この記事では、代表的な4つの方法を比較しながら、自社に最適なホームページの作り方を選ぶためのポイントを解説します。
ホームページ作成の前に準備するもの
ホームページを作成する前に、まず必要なものを準備しましょう。ホームページを公開するには、主に以下の2つが必要です。
1. レンタルサーバー
ホームページのデータを保存し、インターネット上に公開するための「場所」です。家に例えると「土地」にあたります。
自前でサーバーを用意することも可能ですが、初期費用や維持費が膨大にかかるため、通常はレンタルサーバーを利用します。レンタルサーバーは月額1,000円~3,000円程度から利用可能で、初心者でも簡単に始められます。
2. ドメイン
ホームページのアドレス(URL)となる部分で、例えば「 https://kanitabe.work 」の「kanitabe.work」の部分がドメインにあたります。家に例えると「住所」です。
ドメインは大きく分けて「独自ドメイン」と「共有ドメイン」の2種類があります。
- 独自ドメイン: 自社だけが使用できる独自のアドレス(kanitabe.work)
- 共有ドメイン: レンタルサーバー会社などが提供する共有アドレス(エックスサーバーの場合→kanitabe.xsrv.jp)
会社のホームページでは、ブランディングや信頼性の観点から独自ドメインを使用することを強くおすすめします。
代表的な会社ホームページの作り方4つ
それでは、代表的なホームページの作り方4つについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
1. WordPressで自作する方法
WordPressは世界で最も人気のあるCMS(コンテンツ管理システム)で、全世界のウェブサイトの約40%以上がWordPressで作られています。
WordPressの特徴
- 使いやすい管理画面: 直感的な操作でコンテンツを更新できる
- テーマ(デザインテンプレート)が豊富: 数千種類の無料・有料テーマから選べる
- プラグイン(機能拡張)が充実: 必要な機能を後から追加できる
- SEO対策に強い: 検索エンジン対策が施されている
- レスポンシブデザイン: スマートフォンやタブレットにも対応
メリット
- コストが抑えられる: 無料のテーマやプラグインを使えば低コストで作成可能
- 更新が簡単: WordPressの管理画面から簡単に記事やページを追加・編集できる
- カスタマイズ性が高い: デザインや機能を自由にカスタマイズできる
- 拡張性が高い: サイト規模の拡大にも柔軟に対応できる
デメリット
- 技術的な知識が少し必要: 基本的なITリテラシーは求められる
- セキュリティ対策が必要: 定期的なアップデートやセキュリティ対策が必要
- 自分で作る時間が必要: 初期設定やデザイン調整に時間がかかる
WordPressで始める方法
- レンタルサーバーとドメインを契約する
- WordPressをインストールする(多くのレンタルサーバーは簡単インストール機能を提供)
- テーマを選んでインストールする
- 必要なプラグインを追加する
- コンテンツを作成・公開する
初心者の方でも、WordPressクイックスタートのような機能を使えば10分程度でWordPress環境を準備できます。テーマ選びやデザインカスタマイズなど、サイト全体の完成までは数日~数週間かかることが一般的です。
2. HTMLやCSSで自作する方法
HTMLとCSSを使って1からコーディングする方法は、最も自由度が高い方法です。
HTML/CSSの特徴
- 完全に自由なデザイン: 思い通りのデザインを実現できる
- 軽量で高速: 余分なコードがないため表示速度が速い
- セキュリティリスクが少ない: 動的な処理が少ないためハッキングリスクが低減
- 外部サービスへの依存が少ない: フレームワークに依存しないため長期運用に強い
メリット
- 自由度が高い: 細部まで思い通りのデザインができる
- 表示速度が速い: 最適化されたコードで高速表示が可能
- ランニングコストが低い: シンプルな静的サイトなら維持費が安い
デメリット
- 高度な技術スキルが必要: HTML、CSS、JavaScriptなどの知識が必要
- 開発期間が長い: 1からコーディングするため時間がかかる
- 更新が大変: コンテンツの更新にはコードを直接編集する必要がある
- 拡張性に制限: 大規模サイトや複雑な機能の実装が難しい
HTML/CSSで始める方法
- HTML/CSSの基本を学ぶ
- サイト設計とワイヤーフレーム作成
- HTMLでコンテンツ構造を作成
- CSSでデザインを適用
- JavaScriptで動的な要素を追加
- レスポンシブデザインを実装
- テスト・デバッグ
- サーバーにアップロード
個人的に勉強して自作するか、専門スクールで学ぶかのいずれかが一般的です。Webデザインやプログラミングの知識がない方には、相当の学習期間が必要となります。
3. ホームページ作成ツールで自作する方法
ホームページ作成ツールを使えば、専門知識がなくても比較的簡単にホームページを作成できます。
主なホームページ作成ツール
- Wix: ドラッグ&ドロップで直感的に操作できるツール
- Jimdo: 簡単操作で美しいサイトが作れるサービス
- Shopify: ECサイト構築に特化したツール
- ペライチ: 1ページ完結型のランディングページ作成ツール
- Squarespace: デザイン性の高いテンプレートが豊富なツール
メリット
- 専門知識不要: プログラミングやデザインの知識がなくても作成可能
- 短時間で作成可能: 数時間~数日で公開できる
- テンプレートが豊富: デザインテンプレートから選ぶだけで完成度の高いサイトに
- 一定のSEO対策が可能: 基本的なSEO設定は組み込まれている
デメリット
- カスタマイズ性に制限: 細かいデザイン調整やオリジナル機能の追加が難しい
- 月額料金がかかる: 多くのツールは月額制で、長期的にはコストがかさむ
- データの移行が難しい: 他のプラットフォームへの移行が困難なことが多い
- 広告が表示される: 無料プランでは広告が表示されることがある
ホームページ作成ツールで始める方法
- 自社に合った作成ツールを選ぶ
- アカウント登録
- プランを選択(無料または有料)
- テンプレートを選ぶ
- コンテンツを入力・編集
- デザインをカスタマイズ
- 公開設定
最短で数時間から数日で公開可能です。ただし、本格的な会社サイトとしては機能制限や将来的な拡張性の問題があることも考慮しましょう。
4. Web制作会社に外注する方法
Web制作会社やフリーランスのデザイナー・エンジニアに依頼する方法です。
Web制作会社への外注の特徴
- プロのデザイン: 専門家による高品質なデザイン
- 要件に合わせたカスタム開発: 自社の要件に最適化された機能開発
- ワンストップサービス: 企画から公開後のサポートまで一貫したサービス
- 信頼性と安心感: プロに任せる安心感
メリット
- 高品質なサイトが作れる: プロによる設計・デザイン・開発で高品質
- 自社の手間と時間が省ける: 自社リソースを本業に集中できる
- SEOなど専門対策が可能: 集客や成果につながる専門的な対策
- サポート体制が整っている: トラブル時の対応や運用サポート
デメリット
- コストが高い: 数十万円~数百万円の費用がかかる
- 完成までに時間がかかる: 企画から公開まで数ヶ月かかることも
- 意思疎通が難しい場合も: 希望と実際の成果物にギャップが生じることも
- 依存リスク: 制作会社との関係が切れた後の対応が難しくなる場合も
Web制作会社に依頼する流れ
- 自社の要件整理
- 複数の制作会社から見積もり取得
- 制作会社の選定・契約
- 要件定義・設計
- デザイン制作・確認
- コーディング・システム開発
- テスト・修正
- 公開・運用引き継ぎ
制作期間は案件の規模にもよりますが、一般的に2~6ヶ月程度かかります。予算は20万円~300万円以上と幅広く、サイト規模や機能により大きく異なります。
自社に最適なホームページ制作方法の選び方
ここからは、自社に最適なホームページ制作方法を選ぶためのポイントを解説します。
1. 制作のしやすさで選ぶ
技術的な知識や経験が少ない場合:
- Web制作会社への外注
- ホームページ作成ツール
- WordPress(サポートサービス利用)
- HTML/CSS自作
2. 予算で選ぶ
予算が限られている場合:
- WordPress自作(月数千円~)
- ホームページ作成ツール(月数千円~2万円程度)
- HTML/CSS自作(サーバー代のみ)
- Web制作会社への外注(数十万円~)
3. デザインの自由度で選ぶ
オリジナリティを重視する場合:
- Web制作会社への外注
- HTML/CSS自作
- WordPress自作
- ホームページ作成ツール
4. 制作スピードで選ぶ
急いでサイトを公開したい場合:
- ホームページ作成ツール(数時間~数日)
- WordPress自作(数日~数週間)
- Web制作会社への外注(要相談:急ぎ対応可能な場合も)
- HTML/CSS自作(スキル次第だが通常は時間がかかる)
5. サポート体制で選ぶ
安心してサイト運営をしたい場合:
- Web制作会社への外注(保守契約あり)
- WordPress自作(サポートサービス利用)
- ホームページ作成ツール(カスタマーサポートあり)
- HTML/CSS自作(自己対応)
6. 将来性・拡張性で選ぶ
サイト規模拡大や長期運用を見据える場合:
- WordPress自作
- Web制作会社への外注(CMSベース)
- HTML/CSS自作(機能拡張可能な設計の場合)
- ホームページ作成ツール
WordPressが会社ホームページ制作におすすめの理由
上記の比較から、特に中小企業やスタートアップの会社ホームページ制作には「WordPressでの自作」がバランス良くおすすめです。その理由を詳しく解説します。
WordPressの主なメリット
-
コストパフォーマンスが高い
- 初期費用:サーバー代+ドメイン代のみ(月額1,000円程度~)
- ランニングコスト:月額数千円程度
- 有料テーマ・プラグイン活用でも数万円程度
-
更新・運用が容易
- 直感的な管理画面で社内スタッフでも更新可能
- 技術者に依存せず自社で運用できる
- 記事や製品情報の追加が簡単
-
拡張性が高い
- 事業拡大に合わせて機能追加が容易
- ECサイト、会員サイト、予約システムなどに発展可能
- 多言語対応など国際展開にも対応
-
SEOに強い
- 検索エンジンフレンドリーな構造
- SEO対策プラグインで最適化が容易
- コンテンツマーケティングと相性が良い
-
サポート体制が充実
- 世界中のコミュニティによる情報提供
- 困ったときに相談できるサポートサービスが多数
- 専門書や解説サイトが豊富
WordPressでホームページを始める具体的な手順
WordPressでホームページを作成する手順を簡単に紹介します。
1. WordPressクイックスタートで簡単導入
多くのレンタルサーバーでは「WordPressクイックスタート」という機能が提供されており、わずか10分程度でWordPress環境を構築できます。
- レンタルサーバーを契約
- ドメインを取得・設定
- 管理画面からWordPressクイックスタートを選択
- 必要情報を入力
- インストール完了
2. テーマ選びとカスタマイズ
WordPressのテーマは、サイトのデザインテンプレートです。
- 無料テーマか有料テーマかを検討
- 業種や目的に合ったテーマを選ぶ
- テーマをインストール・有効化
- カスタマイザーでロゴ・カラーなどを設定
- 必要に応じてCSSでさらにカスタマイズ
3. 必要なプラグインの導入
プラグインは、WordPressに機能を追加するための拡張機能です。
基本的に導入すべきプラグイン例:
- SEO対策プラグイン
- セキュリティ対策プラグイン
- バックアッププラグイン
- お問い合わせフォームプラグイン
- キャッシュプラグイン
4. コンテンツ作成と公開
基本設定が完了したら、実際にコンテンツを作成します。
- 固定ページの作成(会社概要、サービス内容など)
- ブログ記事の投稿(お知らせ、コラムなど)
- メニュー設定
- ウィジェット設定
- 最終確認と公開
Web制作会社に外注する場合の選び方
もし技術的なハードルが高く、予算に余裕がある場合は、Web制作会社への外注も選択肢となります。その場合の選び方のポイントも紹介します。
制作会社選びの重要ポイント
-
ポートフォリオの確認
- 過去の制作実績が自社の希望に近いか
- デザインの質やレベルが期待に沿うか
-
料金体系の明確さ
- 見積もりが明細化されているか
- 追加料金の発生条件が明確か
-
アフターサポートの充実度
- 公開後のサポート内容と期間
- 保守契約の内容と料金
-
使用する技術・CMS
- WordPressなど一般的なCMSを使うか
- 独自システムでないか(依存リスク)
-
コミュニケーション
- 担当者の対応の丁寧さ
- 質問への回答の的確さ
見積もり比較のポイント
複数の制作会社から見積もりを取る際は、以下の点を比較しましょう。
-
含まれる作業範囲
- 企画・設計
- デザイン
- コーディング・実装
- コンテンツ作成支援
- SEO対策
- 運用サポート
-
納期
- 制作期間の目安
- マイルストーンの設定
-
支払条件
- 前払い・中間払い・後払いの割合
- キャンセル時の扱い
まとめ:自社に最適なホームページ制作方法を選ぼう
会社ホームページの作り方は大きく4つに分類されますが、それぞれに特徴があります。
- WordPressで自作: コストパフォーマンスと拡張性に優れ、更新も容易。初心者でも専門知識がなくても始められる。
- HTMLやCSSで自作: 自由度は最高だが技術的ハードルが高い。
- ホームページ作成ツールで自作: 最も手軽だがカスタマイズ性と将来性に制限がある。
- Web制作会社に外注: 品質は高いがコストがかかる。
多くの中小企業やスタートアップにとって、「WordPressでの自作」は、コスト・機能・運用のバランスが取れた最適解と言えます。特に初期コストを抑えながらも、将来的な拡張性を確保したい場合には最もおすすめです。
ただし、自社の状況(予算、納期、人的リソース、技術力など)に応じて最適な方法は異なります。この記事を参考に、自社に最適なホームページ制作方法を選んでいただければ幸いです。