初心者が失敗しない!用途別サーバー選びのコツ
- 2024年04月02日

サイトの目的別に最適なサーバーを選ぶ重要性
レンタルサーバーを選ぶ際に最も重要なのは、「何のためにサイトを運営するのか」という目的です。ブログを書くだけなのか、ECサイトで商品を販売するのか、企業の公式サイトなのか、アフィリエイトサイトなのか。目的によって必要なサーバースペックや機能が大きく異なります。
この記事では、サイトの目的別に最適なサーバー選びのポイントを解説します。初めてサーバーを契約する方でも、この記事を参考にすれば失敗しない選択ができるでしょう。
サイト運営に共通して重要な基本ポイント
どのようなサイトを運営する場合でも、以下の点は共通して重要です。
1. 無料SSLの有無
現在のウェブサイトでは、SSL(暗号化通信)は必須です。Googleの検索ランキングにも影響し、「保護されていない通信」という警告が表示されることを避けるためにも、無料でSSLを提供しているサーバーを選びましょう。
2. バックアップの充実度
サイト内容の誤削除や不正アクセスなどのトラブル時に備え、自動バックアップ機能は非常に重要です。日次バックアップが標準で、できれば複数世代のバックアップを保持できるサービスが望ましいです。
3. サポート体制
特に初心者の場合、疑問点や問題が発生したときに適切にサポートしてくれる体制があることは大きな安心材料です。メールだけでなく、電話やチャットサポートが充実しているサーバーがおすすめです。
4. 将来性を見据えたスケーラビリティ
サイトが成長すれば、アクセス数や必要なリソースも増加します。簡単にプランアップグレードができるか、VPSへの移行パスがあるかなど、将来性を考慮したサーバー選びが重要です。
【用途1】ブログサイト運営に最適なサーバー
必要なスペックと機能
- ディスク容量: 10GB~20GB(画像が多いブログなら多めに)
- 転送量: 月間10~50GB程度
- PHP・MySQL: WordPress運用に対応したバージョン
- WordPress簡単インストール: 初心者には特に重要
おすすめのサーバータイプ
ブログサイトには共用サーバーの低~中プランが最適です。月額500円~1,000円程度のプランでも十分な機能が揃っています。
特に重視すべきポイント
- WordPressの動作環境: PHP・MySQLの最新バージョンへの対応
- 表示速度: ユーザー体験とSEOに影響する重要要素
- バックアップ機能: 記事を誤って削除した場合に備える
- マルチドメイン: 複数のブログを運営したい場合に必要
トラフィック増加への対応
ブログの人気が出て月間PV数が10万を超えるようになったら、より上位プランへの変更を検討しましょう。月間50万PV以上になる場合は、VPSへの移行も視野に入れる必要があります。
【用途2】企業サイト運営に最適なサーバー
必要なスペックと機能
- ディスク容量: 20GB~50GB
- 転送量: 月間50~100GB
- メールアカウント: 複数のビジネスメールアドレスが必要
- セキュリティ対策: DDoS対策、WAFなどの強固なセキュリティ
おすすめのサーバータイプ
中小企業の公式サイトには共用サーバーの中~上プランが適しています。大企業や重要な業務システムを含む場合は、VPSや専用サーバーも検討すべきです。
特に重視すべきポイント
- 安定性と信頼性: ダウンタイムは企業イメージに直結
- セキュリティ機能: 企業情報を守るために重要
- ビジネスメール機能: 独自ドメインでのメール運用
- SLA(品質保証): 稼働率保証があるサービスが望ましい
トラフィック増加への対応
季節的なキャンペーンやメディア掲載時のアクセス急増に備え、通常時の2~3倍のトラフィックに耐えられるプランを選ぶのが無難です。重要な企業サイトでは、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入も検討しましょう。
【用途3】ECサイト運営に最適なサーバー
必要なスペックと機能
- ディスク容量: 50GB~100GB(商品画像が多いため)
- メモリ: 4GB以上が望ましい
- CPU: 仮想2コア以上
- データベース: 商品情報や顧客情報を管理するため十分なDB容量
おすすめのサーバータイプ
小規模ECサイトなら共用サーバーの上位プラン、中~大規模のECサイトにはVPSか専用サーバーがおすすめです。特に決済処理を行うサイトでは、安定性と安全性を重視しましょう。
特に重視すべきポイント
- セキュリティ: クレジットカード情報など顧客データを扱うため最重要
- SSL証明書: 共有SSLではなく独自SSL(できればEV-SSL)が望ましい
- バックアップ体制: 複数世代のバックアップと復元の容易さ
- PCI DSS対応: クレジットカード決済を自社で処理する場合は必須
トラフィック増加への対応
セール時や特定の時期にアクセスが集中するECサイトでは、通常の3~5倍のトラフィックにも耐えられる余裕を持ったプラン選択が重要です。負荷分散やCDNの活用も検討すべきでしょう。
【用途4】アフィリエイトサイト運営に最適なサーバー
必要なスペックと機能
- ディスク容量: 各サイト10~20GB(複数サイト運営が多いため)
- マルチドメイン: 複数サイトの運営に必須
- データベース数: サイトごとに必要(5~10個以上)
- 表示速度: コンバージョン率に直結する重要要素
おすすめのサーバータイプ
少数のアフィリエイトサイトなら共用サーバーの中プラン、多数のサイトを運営する場合は共用サーバーの上位プランかVPSが適しています。
特に重視すべきポイント
- マルチドメイン・マルチサイト機能: 複数サイト運営の容易さ
- コストパフォーマンス: 利益を確保するために重要
- 表示速度: 離脱率・コンバージョン率に大きく影響
- WordPress最適化: アフィリエイトサイトはWordPressで構築されることが多い
トラフィック増加への対応
特定の記事が拡散してアクセスが急増することもあるため、ある程度の余裕を持ったプラン選択が重要です。月間PV数が合計で30万を超えるようであれば、VPSへの移行も検討しましょう。
【用途5】ポートフォリオサイト/個人サイトに最適なサーバー
必要なスペックと機能
- ディスク容量: 5~10GB
- 転送量: 月間5~20GB
- PHPなどの開発環境: 自分のスキルに合わせた環境
- コスト: 低予算でも十分な機能
おすすめのサーバータイプ
個人の作品やプロフィールを紹介するサイトには、共用サーバーの最安プランで十分です。月額300円~500円程度のプランが適しています。
特に重視すべきポイント
- コスト: 個人利用なので低コストであることが重要
- 使いやすさ: 技術的な知識が少なくても運用できること
- 独自ドメイン: プロフェッショナルな印象のために必須
- 表示の安定性: ポートフォリオは就職・転職活動にも影響するため
トラフィック増加への対応
通常、個人サイトでは大量のトラフィックは想定されませんが、メディア掲載やSNSでの拡散に備えて、最低限の余裕は確保しておくとよいでしょう。
PV数に応じたサーバースペックの目安
サイトの月間PV(ページビュー)数に応じたサーバースペックの目安は以下の通りです:
月間1万PV程度
- サーバータイプ: 共用サーバー(エントリープラン)
- ディスク容量: 10GB程度
- 目安料金: 月額300円~500円
月間5万PV程度
- サーバータイプ: 共用サーバー(スタンダードプラン)
- ディスク容量: 20~30GB程度
- 目安料金: 月額800円~1,500円
月間10万PV程度
- サーバータイプ: 共用サーバー(ビジネスプラン)またはエントリーVPS
- ディスク容量: 30~50GB程度
- 目安料金: 月額1,500円~3,000円
月間50万PV以上
- サーバータイプ: VPSまたは専用サーバー
- ディスク容量: 100GB以上
- メモリ: 4GB以上
- 目安料金: 月額5,000円~
サーバー選びで失敗しないためのチェックリスト
以下のチェックリストを使って、自分の目的に合ったサーバーを選びましょう:
-
サイトの目的を明確にする
- どんなコンテンツを公開するのか
- 想定されるアクセス数
- 収益化を目指すのか
-
必要なスペックを確認する
- ディスク容量
- 転送量(帯域)
- CPU・メモリ(VPS/専用サーバーの場合)
- データベース数
-
必須機能をリストアップする
- SSL対応
- マルチドメイン対応
- 独自メールアドレス
- バックアップ機能
-
将来性を考慮する
- アップグレードの容易さ
- 異なるタイプのサーバーへの移行パス
- 拡張機能の追加オプション
-
口コミやレビューを調査する
- 実際のユーザー評価
- 障害情報の有無
- サポート品質の評判
まとめ:自分の目的に合ったサーバーを選ぼう
レンタルサーバーは、単に「安いから」という理由だけで選ぶべきではありません。自分のサイト目的に合ったスペックと機能を持つサーバーを選ぶことで、快適なサイト運営と将来のトラブル回避が可能になります。
初心者の方は、まず共用サーバーの中~低プランから始めて、サイトの成長に合わせてスケールアップしていくのが効率的です。ただし、ECサイトなど特別な要件がある場合は、最初から適切なプランを選ぶことが重要です。
何よりも、「将来のことを考えて少し余裕を持ったプラン選び」が、サーバー選びで失敗しないコツと言えるでしょう。アクセス増加によるサーバーダウンほど、サイト運営者を落胆させることはありません。成長を見据えたサーバー選びを心がけましょう。