Wrbサーバーソフトウェアとは?
Webサーバーソフトウェアとは、HTTPリクエストを送った際に、レスポンスを返すプログラムのことを言い、インターネットを利用し、Webページを見る場合に、Webブラウザを通じてWebサーバーに「要求」を出し、それに対して「応答(レスポンス)」を返します。
Webサーバーソフトウェアには様々な種類があり、主に利用されている代表的なWebサーバーソフトウェアとしては以下の通りです。
- Apache(アパッチ)
- nginx(エンジンエックス)
- LiteSpeed(ライトスピード)
今まではApacheのWebサーバーソフトウェアが支流でしたが、次世代のWebサーバーソフトウェアと言われるLiteSpeedやnginxなどがシェアを伸ばしています。
2011年をピークに年々Apacheのシェアが下がり、2007年頃からnginxのシェアが伸びています。(参照:January 2023 Web Server Survey)
しかし、プラグインの豊富さや利用実績などから専用サーバー、クラウドサーバーなどにはApacheのWebサーバーソフトウェアを利用し、開発するケースも多いと言えます。
LiteSpeed(ライトスピード)について
LiteSpeed(ライトスピード)は、静的コンテンツ配信を高速化した第四世代のWebサーバーソフトウェアです。
Apacheと比較し高速化だけでなく、高負荷時の安定性に優れており、各レンタルサーバー会社もLiteSpeedの採用を始めています。
以下のLiteSpeed公式サイトの「PHPスクリプトのリクエストに対するWebサーバーの応答時間の比較」データによれば、PHPスクリプトの応答時間比較グラフでApacheの3倍以上の応答速度が出ていることが分かります。
※キープアライブ(keep alive)は、ネットワーク上で接続が有効であることを確認することや、無通信により切断されるのを防ぐために定期的に短い通信を行うこと。
Apacheと完全な互換性がある:ApacheのWebサーバーソフトウェアとLiteSpeedは完全な互換性があります(上位相互のソフトウェア)。そのため、.htaccessやmod_rewrite機能などApacheで使用する機能がそのまま利用できることが特徴です。
レンタルサーバーを運営する企業や、専門サーバーの管理者にとって、Apacheで構築したサーバー環境がそのまま利用できることで移行のハードルはnginx(エンジンエックス)より低いと言えます。
処理能力が高い:Apacheの3倍以上の応答速度の他に、処理能力が高いこともLiteSpeedの一番の特徴です。
LiteSpeedの公式サイトの処理能力(Webサーバーの1秒あたりのトランザクション)比較では以下のような結果となっています。
- Apache+WPRocket:699.3
- Apache+W3TC:1295.34
- Nginx+FCGI:816.31
- LiteSpeed+W3TC:4741.63
- LiteSpeed+WPRocket:4930.35
- LiteSpeedL+LSCache:5188.48
また、処理能力の他に「軽量であり高速化に必要な機能が豊富」であることも特徴となります。
「HTTP/2」完全対応している:LiteSpeedはHTTP/2に完全対応していることからWebサイトの高速化を実現することが可能です。また、Googleが開発している実験的なトランスポートレイヤーQUIC (Quick UDP Internet Connections、「クイック」)にも対応しています。
WordPress専用のキャッシュプラグインがある:LiteSpeedで利用できるWordPressプラグイン「LiteSpeed Cache」も開発しています。
このプラグインをWordPressにインストールすることにより、キャッシュ機能(オブジェクトキャッシュ、HTML、JavaScript、CSS 縮小化、自動ページキャッシュ機能など)を加えることができ、WordPressのWebサイトを高速することが可能となります。